社会福祉法人 栄光会
やまゆり保育園
( 認可保育園 )
職場の雰囲気や人間関係は、働きやすさに大きく影響するもの。職場の仲間とのコミュニケーションが増えると、業務がスムーズに進みますよね。所沢市の認可保育園「やまゆり保育園」では、チームで仕事に取り組むため、立場に関係なく誰とでも気軽に話ができる雰囲気を大事にしているそうです。県内で多様なグループ施設を展開する社会福祉法人が母体で、教育・待遇・福利厚生面も整っているらしいので、さっそく見学にいって確かめてきます。
- 形 態
- 認可保育園
- 所在地
- 埼玉県所沢市/小手指駅
- 定 員
- 60名
玄関
「やまゆり保育園」へのアクセスは、 西武池袋線「小手指駅」からバスに乗り、「こてさし荘入口」バス停で下車して徒歩5分。自宅が遠方で通勤が大変な方には「借入社宅制度」も用意しているそうです。玄関で迎えてくれたのは、新卒入職1年目の保育士さん。「ようこそ!私は学生時代から当園でアルバイトをしていて、職場の温かい人間関係に魅かれて新卒で入職しました。今日は自慢の職場をたっぷりご紹介します」。
職員室
まずは、職員室で法人について詳しく教えていただきました。「1995年設立の当法人は、高齢者福祉事業と保育事業を2本柱とし、所沢市内で3つの認可保育園を運営していて、2012年に開園した当園は最も歴史があります。グループ園とは気軽に行き来できる距離なので、保育士のヘルプ体制も整えていますし、定期的な会議で情報共有も行えるのがメリット。人事異動も行っているので、新しい環境でスキルの幅を広げることもできます」。
職員用入口
職員用入口には、ICカードによる勤怠打刻システムが設置されていました。「保育業務の負担軽減を目指すICTツール『コネクト』を導入し、保育士の労務管理だけでなく園児の登園降園管理もシステム化しています。働き方改革として、ICTを積極的に活用することで業務量の削減や業務の効率化を目指していて、近い将来には月案などの各種書類を簡単に作成できるソフトの導入も検討しているんですよ」。
廊下
つづいて、鹿野園長にお会いしました。「私は栄光会に入職後、約25年間は高齢者福祉事業部門に勤務し、2023年に園長に就任しました。保育も介護も、人と関わる仕事は根本が同じだと考えていて、『相手の立場で考える力』が求められます。園児や保護者にとってはもちろん、スタッフにとっても身近な園長になり、しっかり話を聞く中で相手を理解して、私にできる最大限のサポートをしていきたいと思っています」と、園長。
職員室
職員室に戻ると、パソコンで事務作業中の保育士さんがいました。「当園では非常勤の保育士を手厚く配置し、常勤の保育士が子どもたちから離れて保育以外の業務に専念できる『ノンコンタクトタイム』を確保しています。保育士には保育活動以外にもたくさんの仕事がありますから、それらを勤務時間内に行える体制を整え、残業削減を実現しているんです」。ノンコンタクトタイムのおかげで、行事の前以外は残業がほぼゼロとのこと。
外部指導の様子
お次は、元気いっぱい走り回れる広さの園庭へ。「『丈夫な心と身体』を育んでいけるよう、園庭環境を充実させています。また、3歳児以上のクラスでは、英語・音楽・体操・プールなどの外部指導の時間を月に数回設けていて、こんなふうに外部より専任講師を招き、保育士と協力して指導にあたっているんです」。保育士はそれぞれの外部講師から指導法を学ぶ機会にも恵まれているのだとか。
教室
教室に伺うと、ちょうどおやつの時間でした。「業務委託している業者さんと協力して、手作りの美味しい食事・おやつにこだわっています。毎日の献立は地域の野菜を中心としたメニューで、子どもたちからのリクエスト食や季節にちなんだイベント食も充実させていて、スタッフは食事補助が付いて1食300円で食べることができるんです。また、食育活動で敷地内に菜園をつくり、子どもたちと野菜の栽培・収穫なども楽しんでいます」。
会議室
会議室に行ってみると、新人指導が行われていました。「新卒者やキャリアの浅い方、ブランクのある方でも安心して働けるよう、入職後は主任・副主任・クラスリーダーなどの経験豊富な先輩と働きながら指導を受けられる環境を用意しています。業務の流れだけでなく、年齢に合わせた子どもとの関わり方などもアドバイスし、勤務中の相談にも丁寧に対応できるように心がけています」と、指導担当の保育士さん(写真中央)。
教室
お次は、非常勤のママさん保育士さんを紹介していただきました。子育て中のスタッフは多いですか?「はい。当園には非常勤の保育士が20名近く在籍していて、ほとんどがママさんです。また、常勤の場合は、産休・育休制度がしっかり整っていて子どもが小学校入学前まで時短勤務が選べるので、仕事と子育てを両立しやすいと思います」。栄光会には男性スタッフの育休取得実績も豊富で、パパさんの活躍も応援しているそうです。
職員室
つづいて、シフト管理を担う主任保育士さんにお会いしました。「勤務形態は、日勤、早番A・B・C、遅番A・B・Cと、7パターンあり、希望をできる限り通しているのでライフスタイルに合った働き方が可能です。また、プライベートの充実のために、有休も積極的に取得してOKですし、相談してもらえれば長期休暇も取れるように調整します」と、主任保育士さん。休日や勤務時間の希望はスマホアプリから申請できるそうです。
廊下
最後は、スタッフの皆さんが集まってくれました。和気あいあいとした雰囲気で、皆さん仲が良さそうですね。「人間関係の良さは当園の自慢で、先輩・後輩関係なくコミュニケーションが活発です。年に1度はスタッフ間の親睦を深める懇親会を開いたり、近くにあるベルーナドームに野球観戦に行ったりと、職場以外での交流も大事にしているんですよ」と、皆さん。あたたかい職場環境ですね。今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。チームワークを大切にしている保育園、いかがでしたか?
- 保育現場の働き方改革として、業務のICT化や、ノンコンタクトタイムの確保、定時退勤の推進、仕事の持ち帰り禁止など、さまざまな取り組みが行われていて、ワークライフバランスを大事にできる職場環境です。働きやすさが整っているので、保育士の皆さんは心に余裕を持って仕事にあたっていて、仲間への気遣いや思いやりも大切にできているようです。
――どんなスタッフが活躍していますか?
- 常勤の保育士は新卒で入職した20代の方が中心で、やる気があれば責任ある立場を任せてくれる組織風土なので、案内をしてくれた保育士さんは1年目から2歳児クラスの担任をしているそうです。非常勤の保育士は30~40代の経験豊富な方が多く、ほとんどがママさんなので、育児経験者ならではの視点で子どもたちと向き合っているのだとか。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 運動会や生活発表会などの行事が充実しているので、通常業務以外の負担が多いかな?と心配になりましたが、行事の準備には非常勤の保育士たちが大活躍しているとのこと。行事の制作物はほとんど非常勤の保育士が担当しているので、行事前に長時間の残業が発生する心配もないそうですよ。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 園長がとても柔軟な方で、子どもたちの笑顔につながる新しい試みを積極的に取り入れていました。例えば、法人本部からかき氷機を借りて、子どもたちにかき氷をふるまったり、系列の特養の敬老会に子どもたちと参加したり、法人内の交流を大切にしているそうです。
保育士の働き方改革を推進する保育園で、結婚・出産後も長く働きたい方
安定感のある社会福祉法人が母体の保育園でキャリアを積みたい方