医療法人社団 愛友会
津田沼訪問看護ステーション
( 訪問看護ステーション )
自分の看護スキルを活かして、利用者様が望む療養生活を支える「訪問看護」はとても魅力的なお仕事。でも、未経験からの挑戦は少し不安もありますよね。上尾中央医科グループ(AMG)「津田沼訪問看護ステーション」では、教育体制を充実させて、はじめて訪問看護に携わる方も歓迎しているそうです。「津田沼中央総合病院」の付帯施設なので待遇・福利厚生も手厚く、子育てサポートも整っているらしいので、さっそく見学に行ってきます。
- 形 態
- 訪問看護ステーション
- 所在地
- 千葉県習志野市/津田沼駅
玄関
津田沼訪問看護ステーションへのアクセスは、JR総武線・京成線「津田沼駅」から徒歩8分。津田沼中央総合病院のB館2Fにあり、同じ建物の1Fには法人合同のつくしんぼ保育園があります。入口で迎えてくれたのは、管理者を務める入職21年目の主任訪問看護師さん。「ようこそ!1992年に開設した当事業所は、地域でも歴史と実績のあるステーションとして知られていて、近隣の病院や在宅支援機関からも頼られているんですよ」。
事業所
事業所の中に入り、訪問地域について教えていただいきました。「主な訪問先は事業所から半径5km以内の地域。近い場所なら自転車で訪問しますが、車を利用することのほうが多く、一番遠い場所は車で片道30分程かかります。訪問件数はスタッフ一人あたり1日4~5件。朝はスタッフ全員が事業所に集まって朝礼を行い、その後のスケジュールはそれぞれで、昼食は事業所に戻らずに外で食べることもできます」。
事業所
事業所内には、スタッフの人数ぶんの机が設けられていました。「事務作業を自分のデスクで集中して行えるだけでなく、こんなふうに仲間と話し合う際も便利なレイアウトです。当事業所では、情報収集をしっかり行えるように利用者様ごとに担当の訪問看護師を決めていますが、すべての看護師がすべての利用者様に対応できる体制を取っているので、スタッフ同士が日常的に情報共有を行っているんですよ」。
事業所
つづいて、OJT風景を見学させていただきました。「はじめて訪問看護に携わる方でも安心して働けるよう、入職後はAMGが確立した『訪問看護師育成プログラム』に沿って、こんなふうにマンツーマンのOJTを行っています。1カ月くらいは先輩との同行訪問期間を設け、利用者様ごとのケアの進め方を指導していて、ひとり立ち後も訪問中に困ったことがあれば、いつでも先輩と連絡を取り合える状態をつくっています」と、主任さん。
訪問車
事業所を出て、訪問車を見せていただきました。自動車免許はあったほうがいいですか?「そうですね。必須ではありませんが、自動車免許をお持ちの方は大歓迎です。訪問車は全台カーナビ・ドライブレコーダー完備で安心して運転できます。習志野市には高齢化が進む大規模な団地が多く、在宅医療のニーズは年々高まっていて、割合は少ないですがグループホームなどの施設への訪問にも対応しています」。
訪問看護の様子
訪問に同行し、ケア風景を見学させていただきました。「当施設では小児や精神科の訪問看護にも対応していて、小さなお子さんから高齢者の方まで、利用者様の年齢層はさまざま。がん末期の方や在宅での看取りを希望される方もいらっしゃるため、スタッフ1人あたり月5回前後の緊急当番を行っています。現在の利用登録人数は約100名で(2024年5月)、スタッフが増えればもっと多くの利用ニーズに応えていきたいと考えています」。
併設施設
お次は、併設の居宅介護支援事業所と医療福祉相談室で働くケアマネージャーさん(写真左)とソーシャルワーカーさん(写真中央)にお会いしました。「他職種との連携の取りやすさは大きな魅力で、事業所を越えた多職種チームで利用者様の生活を支えています。津田沼中央総合病院では訪問看護師もチーム医療の一員と考えていて、病棟カンファレンスや委員会活動に参加しているので、病院職員とも気軽に話せる関係です」と、主任さん。
事業所
つづいて、シフト表を見せていただきました。「夜勤がなく、土日と祝日がお休みなので、スタッフは育児経験者が多いです。私もずっと仕事と子育てを両立してきて、その大変さを理解しているつもりなので、希望休の申請日数に制限を設けず、お子さんの行事にはなるべく参加できるよう勤務を調整しています。また、家族や自分自身が体調不良で辛いときには、遠慮なく休みの相談をしてほしいと思っています」。それは安心です。
研修の様子
お次は、津田沼中央総合病院で行われた研修の写真を見せていただきました。院内研修にも参加できるんですね。「ええ、月に一度は事業所内でも勉強会を開催していますが、感染対策などの法定研修は津田沼中央総合病院で受講し、看護部が主催するAMGのラダー研修にも参加しています。教育体制やキャリアサポートは病院とほぼ同一で、業務に関連する外部研修の参加や資格取得をサポートする体制も整っているんですよ」と、主任さん。
つくしんぼ保育園
つづいて、同じ建物の1階にある「つくしんぼ保育園」へ。フロア内には、病児・病後児保育に対応する「ケアルームつくしんぼ」が併設されています。「保育室の定員は1日35名、対象年齢は生後6カ月~小学校就学前です。保育料金は1カ月1万5000円~2万円とリーズナブルで、週末だけなどのスポット利用も1回1000円でOKなんですよ」。子育て支援を充実させて、ママさんはもちろん、パパさんの入職も歓迎しているとのこと。
事業所前
最後は、スタッフの皆さんが集まってくれました。訪問看護が未経験でも働けるでしょうか?「もちろんです。当事業所には経験豊富なスタッフが揃っているので、わからないことは誰に聞いても大丈夫。訪問先には一人で向かいますが、事業所に戻れば仲間と相談し合える環境があるので、迷いや不安が生じた時にはみんなで話し合って解決していきましょう」と、皆さん。それは心強いです。今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。はじめて訪問看護に携わる方も歓迎している訪問看護事業所、いかがでしたか。
- うわさ通り、教育体制がとても充実していて、待遇・福利厚生・子育て支援などは津田沼中央総合病院の看護師とほぼ同じです。AMGには新卒向けの研修プログラムや、訪問看護師育成プログラム、継続的な成長を目指せるラダーシステムなども確立されているので、ゼロから一人前の訪問看護師を目指せる環境が整っています。
――訪問看護事業所としての特徴はありましたか?
- 病院の付帯施設として機能しているところです。利用者様は津田沼中央総合病院を退院された方も多く、退院前にスタッフが病院の多職種でのカンファレンスに参加して情報を集め、退院後も継続したケアの提供を実現しているとのこと。看護師のユニフォームも病院と同じで、入院していた利用者様にとっては見慣れたユニフォームなので、安心感につながっているようですよ。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 緊急当番があるところでしょうか。ただ、緊急コールの頻度はまちまちで、毎回あるわけではないそうです。当番の日の都合が悪くなっても交代できますし、家庭の事情で緊急当番が難しいという場合は、パート勤務も選べるのだとか。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 希望休の申請日数に制限を設けていないため、希望が重なることもあるそうですが、シフトを調整することで希望を叶えているそうです。有休や連休も取得しやすいので、家庭やプライベートを大事にしたい方にはとても魅力的な職場だと思います。
病院での看護の経験を活かして、未経験から訪問看護に携わりたい方
家庭やプライベートを大切にできる訪問看護の仕事に興味がある方