社会福祉法人 栄光会
あきつやまゆり保育園
( 認可保育園 )
仕事にやりがいを感じても、サービス残業や持ち帰りの仕事が多い園では、モチベーションが上がりませんよね。所沢市の認可保育園「あきつやまゆり保育園」では、さまざまな工夫を重ねて保育士の労働環境を見直し、結婚・出産後の働きやすさもサポートしているとのこと。県内で多様なグループ施設を展開する社会福祉法人が母体で、待遇や福利厚生面も整っているらしいので、さっそく見学にいって働く魅力を見つけてきます!
- 形 態
- 認可保育園
- 所在地
- 埼玉県所沢市/所沢駅
- 定 員
- 100名
玄関
「あきつやまゆり保育園」へのアクセスは、 西武池袋線・新宿線「所沢駅」から徒歩約10分。近くに「日月神社」バス停もあり、自宅が遠方で通勤が大変な方には「借入社宅制度」も用意しているそうです。玄関で迎えてくれたのは、園の立ち上げメンバーの事務職員さん。「ようこそ!当園は法人内で2番目の保育園として2016年に開園しました。働きやすさが整っているので、開園当初からのメンバーも複数活躍しています」。
事務室前
まずは、事務室前で法人について詳しく教えていただきました。「1995年設立の当法人は、高齢者福祉事業と保育事業を2本柱とし、所沢市内で3つの認可保育園を運営しています。グループ内の保育園とは気軽に行き来できる距離なので、行事などの協力体制も整っていますし、定期的な会議で情報共有も行えるのがメリットです」。法人内の高齢者施設の利用者さんと園児の交流なども行っているそうです。
事務室前
事務所前には、ICカードによる勤怠打刻システムが設置されていました。「事務作業の負担軽減を目指すツール『コネクト』を導入し、保育士の労務管理だけでなく園児の登園降園管理もシステム化しています。働き方改革として、ICT(情報通信技術)を積極的に活用することで業務量の削減や効率化を目指していて、月案などの各種書類を簡単に作成できるソフトの導入も準備しているんですよ」。
絵本コーナー
お次は、保護者の方に貸し出しをしている絵本コーナーへ。「当園では、絵本を読む時間をとても大切にしています。こちらのスペースの絵本は、親子の時間を育むツールとして活用してほしいと考えていて、話題の絵本や当園おすすめの絵本を無料で貸し出し、親御さんに『毎日10分でも良いので自宅で読み聞かせをしてください』とお伝えしているんですよ」。
廊下
つづいて、鈴木園長にお会いしました。「私は法人の高齢者福祉事業分野で長く勤務し、2021年に園長に就任しました。昔から子どもが大好きで、自身の子育ても経験しましたが、保育現場の経験は少ないので、主任や副主任と役割分担を進め、私は客観的なアドバイスや保護者対応を支援しています」。園長は研修講師の経験も豊富で、これまで接遇やリスクマネジメント、アンガーマネージメントの勉強会を開催したんだとか。
園庭
お次は、元気いっぱい走り回れる広さの園庭へ。「当園では『丈夫な心と身体』を育んでいけるよう、園庭環境を充実させています。また、3歳児以上のクラスでは英語・音楽・水泳・体操などの専門授業も導入し、外部講師と保育士が協力して指導にあたっています。さらに、園長の方針で保育士が自分の得意分野を保育活動に取り入れ、ギターを弾いて子どもたちと歌ったり、アイドルの曲で子どもたちとダンスしたりしているんですよ」。
事務室
お次は事務室で、勤務シフトについて詳しく伺いました。「勤務形態は、日勤、早番A・B・C、遅番A・B・Cと、7パターンあり、希望をできる限り通しているので、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。有休や希望休も取りやすいですし、忙しい時間帯に人員を手厚くして、残業削減に努めています」。勤務表は各自のスマホアプリでいつでも確認することができ、休日や勤務時間の希望申請もアプリからできるそうです。
教室
教室に伺うと、ちょうどおやつの時間でした。「業務委託している業者さんと協力して、手作りの美味しい食事・おやつにこだわっています。毎日の献立は地域の野菜を中心としたメニューで、子ども達のリクエストメニューや季節にちなんだイベントメニューも充実させています。スタッフは食事補助があり、1食300円で食べることができるんですよ」。園内には休憩室があり、お昼休みは交替でしっかり取れるそうです。
教室
お次は、保育士を目指す学生さん向けのオープンカンパニー(職場体験)の資料を見せてくれました。「オープンカンパニーでは保育士業務の体験に加えて、実際に働く保育士との座談会や食育体験(給食を無料提供)なども企画しています。近年、新卒採用に一層力を注いでいて、埼玉県が取り組む『新卒保育士就職準備金貸付』の対象施設となり、当園で2年間勤務した場合、借りた資金の返済が全額免除となるんですよ」。
廊下
お次は、ママさん保育士さんを紹介していただきました。仕事と子育ての両立は順調ですか?「はい。小さな子どもがいるため、日勤のみで実働6時間の時短勤務を選んでいます。シフトの融通が利きやすいので、子どもの行事には必ず参加できていますし、子どもの急な体調不良による勤務変更にも理解があって助かっています」と、ママさん保育士さん。現在、産休・育休中の保育士さんもいるそうです。
行事の様子
最後は、皆さんが集まってくれました。皆さんの明るい笑顔から、職場の雰囲気の良さが伝わってきます。「無理のない労働時間なので、オフの時間も大切にできていて、自然と笑顔で働けます。当園の保育士は20代~30代が中心で、結婚・出産などのライフイベントが重なりやすい世代ですが、持ち帰りの仕事が少なく、ワークライフバランスを大切にできているので職員定着率が高いです」と、皆さん。今日はありがとうございました。
帰り道
――お疲れさまでした。残業や持ち帰りの仕事が少ない保育園、いかがでしたか?
- 現場のICT化を進めて保育業務の負担軽減に努めているので、残業も持ち帰りの仕事もほとんどないそうです。一般職の残業時間は月平均4~5時間で、クラス担任・管理職はプラス2~3時間程度なので、家庭やプライベートを大切にしながら働けているようです。
――見学をしていて、印象に残ったことはありますか?
- 保育士の皆さんの素敵な笑顔です。人員配置が手厚く、人手が足りない時はクラス担任を持たない主任がフォローしたり、グループ園にヘルプをお願いしたりできるので、子どもとしっかり向き合える環境が整っていました。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 園長が保育現場の経験が少ないことに驚きましたが、園長自身は経験が少ないことをメリットに変えていけるよう、客観的な立場で管理業務に携わっているそうです。保育に関することは主任・副主任の意見を尊重しているそうで、すごく現場の声を大切にしている園長でした。
――最後に、ここだけの話をひとつお願いします。
- 園長は新しい取り組みに前向きで、月に一度の職員会議では、保育士から「こうしていきたい」「あれを取り入れたい」といった意見を積極的に出してもらっているそうです。良い意見は、どうすれば実現できるのか・取り入れるためにはどうしたら良いのかを全体で話し合い、保育サービスの質の向上につなげているそうですよ。
社会福祉法人が母体の認定保育園で長く働きたい方
結婚・出産後も保育士としてスキルアップを目指したい方