久喜すずのき病院
リハビリテーションセンターそれいゆ
( デイケア )
デイケア施設は夜勤がないので、日勤のみで常勤として働けるところが魅力ですよね。「久喜すずのき病院(精神科病院)」のデイケア部門である「リハビリテーションセンターそれいゆ」は、精神科デイケア・重度認知症デイケアを提供する地域最大級規模のデイケア施設。医療連携がスムーズで、物品や設備も整っていて、さまざまな専門職が活躍しているそうなので、さっそく見学に行って確かめてきます!
- 形 態
- デイケア
- 所在地
- 埼玉県久喜市/久喜駅
- 定 員
- 170名
玄関
「リハビリテーションセンターそれいゆ」へのアクセスは、「久喜駅」西口から、駅と「久喜すずのき病院」を結ぶ無料送迎バスで約5分。バスが停まる病院の正面玄関から徒歩1分の場所に建っています。玄関で迎えてくれたのは、チーフマネージャーとして施設管理を務める看護師さん(写真右)と、精神保健福祉士さん(写真左)。「ようこそ!規模の大きい施設なので、見どころ満載です。今日はゆっくり見学していってくださいね」。
トレーニングルーム
玄関を入り、開放的なトレーニングルームへ。パワーリハビリマシンやウォーターベッドなどの設備が充実していますね。「ええ、当施設では、利用者様の心を動かすような多彩なプログラムの提供に加えて、身体も健康な状態を取り戻していただけるように、こちらの作業療法士が中心となってトレーニングをサポートしています」。利用者様ごとの目標や希望に合わせて、運動プログラムや趣味プログラムを組み合わせて提供しているそうです。
スタッフルーム
スタッフルームに行ってみると、多職種カンファレンスが行われていました。「施設内には精神科デイケアフロアが1つと、重度認知症デイケアフロアが3つあり、各フロアに担当の看護師・ケアワーカー・作業療法士・精神保健福祉士を配置して、チームで支援にあたっています。施設全体で1日150名ほどの利用者様が訪れますが、フロア単位で情報共有や意見交換を行い、個別性を重視した支援に努めているんです」と、精神保健福祉士さん。
重度認知症デイケアフロア
重度認知症デイケアフロアに行き、看護師さんの仕事風景を見学しました。「看護師は常勤・非常勤合わせて約15名在籍していて(2024年7月)、デイケアとしては手厚い人員配置です。夜勤なし、日曜・祝日が固定休という勤務条件なので、子育て中のスタッフも多く、こちらの看護師も2人の小学生のお子さんを持つママさんで、お子さんが小さい時は職場の保育室を利用していました」と、チーフマネージャー。
相談室
お次は、相談室で精神保健福祉士さんを紹介していただきました。「デイケアフロアで利用者様の相談に対応するだけでなく、ご家族や新規利用者様の対応や社会資源の利用に関するアドバイスなども行っています。デイケアは生活の場ですから、利用者様との距離が近く、現場でご本人の様子を直接観察しながら個別に寄り添った支援を提供しやすい環境です」と、精神保健福祉士さん。
精神科デイケアフロア
精神科デイケアフロアでは、ケアワーカーさんが利用者様と向き合っていました。「ケアワーカーは介護福祉士などの有資格者だけでなく、無資格・未経験者も大歓迎。当施設は医療保険適用の施設で、介護保険適用の高齢者デイケアほど利用者様の要介護度が高くないため、オムツ交換などの身体介助業務は少なく、介護の仕事に初めて携わる方や、体力に自信のない方も安心して働けると思います」と、お2人。
精神科デイケア
つづいて、精神科デイケアのプログラム表と、利用者様の作品を紹介していただきました。毎日いろいろなプログラムを企画しているんですね。「ええ、体操・音楽・カラオケ・脳トレなどのほか、ヨガ・アロマクラフト・美容教室など、利用者様のニーズから新しい取り組みも導入しています。新型コロナの5類移行を機に、季節行事や調理レクリエーションなども再開し、利用者様からとても好評ですよ」と、お2人。
久喜すずのき病院
施設を出て、久喜すずのき病院を案内していただきました。「スタッフは法人採用なのでグループ内の異動があり、私も久喜すずのき病院から当施設に異動しました。業務内容は異なりますが、教育やキャリア支援制度は病院と同等で、病院で行われる委員会活動への参加や、グループウェアで関連施設の仲間と情報共有する機会もあり、施設を越えて連携しているんです」と、チーフマネージャー。
職員食堂
久喜すずのき病院には、法人合同の職員食堂が備えられていました。「こちらでは1食250円で美味しい手作りランチが食べられるので、当施設のスタッフもたくさん利用しています。職員食堂のほかにも、軽食を販売している売店や、スイーツのメニューが充実した中庭カフェなどが病院の敷地内にあるので、その日の気分でランチメニューを選べるんです」。魅力的な福利厚生ですね!
浴室
施設に戻り、浴室を案内していただきました。「こちらは、入浴介助のプロフェッショナルとして活躍する「お風呂隊」のお2人。忙しい入浴の時間帯のみ勤務していただくパート職員を採用し、専門職がフロア業務に専念しやすい環境を実現しています。お風呂隊の皆さんのおかげで、タイムスケジュール通りに仕事が進み、残業削減につながっているんですよ」と、精神保健福祉士さん。それは素晴らしい!
スタッフルーム
最後は、多職種の皆さんが集まってくれました。「一般的なデイケアは介護職が中心となってケアを行うイメージがあると思いますが、当施設では職種ごとに役割を分担しつつ、ほぼ全ての業務を全職種が行えるよう指導しています。入職後は、業務に慣れるまで同じフロアの先輩が1対1でOJTを行っていて、他職種の先輩もフォローに入ってくれるので、人間関係を広げながら成長できると思います」と、皆さん。今日はありがとうございました。
帰り道
――病院隣接のデイケア、いかがでしたか?
- デイケアと聞くと介護保険のイメージがありましたが、こちらは医療保険適用の施設で、「精神科デイケア」と「重度認知症デイケア」を併せ持っています。重度の認知症の利用者様も受け入れていますが、久喜すずのき病院の医師が毎日診察に訪れていて、困ったことがあればすぐに相談できる体制があるそうです。
――どんなスタッフが活躍していましたか?
- 夜勤なし、日曜・祝日が固定休なので、どの職種にも家庭を持つ女性が多いです。法人合同の保育室を利用し、小さなお子さんを育てながら働く方もいて、時短勤務やパート勤務の選択肢も用意されているとのこと。もちろん男性スタッフの入職も大歓迎で、子育て中のパパさんの働きやすさにも寄り添っているそうですよ。
――では、ここはちょっと、というところは?
- 「看護師本来の業務しかしたくない」という方には向かない職場だと思います。診察サポート・バイタルチェック・医療的ケアなどが看護師さんの主な業務ですが、他職種の業務フォローに入る機会も多く、さまざまな専門職とチームを組んで働く職場です。
――最後に、ここだけの話を一つお願いします。
- 案内をしてくれたチーフマネージャーは、久喜すずのき病院で20年以上のキャリアを積んできたベテランナースで、知識が豊富で頼りがいのある上司です。2024年4月にこちらの施設に異動してきたそうで、より魅力的な施設づくり・職場づくりに取り組んでいました。
夜勤なし、日曜・祝日が固定休のデイケア勤務を希望している方
精神疾患や認知症を抱えている方への支援に興味がある方