2025年03月25日

介護職への採用選考を受ける際に、もっとも重要な要素の一つが「自己PR」です。履歴書の作成や面接対策中に「特に書くことがない」「自分には大した取り柄がない」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、介護職においては資格や経歴だけでなく、人柄や熱意、あるいは普段の生活の中で培った経験も大いに武器になりますので、積極的にアピールしたいところです。この記事では、介護業界への転職を成功させるための自己PRの作り方やコツを詳しく解説します。ぜひ最後までご覧ください。
―― 介護職への転職は、自己PRの完成度が採用可否につながる
2.どう作る?介護職への転職用自己PR
―― 何を伝えたらいい?
―― どんな経歴・経験が生かせる?
3.【ポイントは3つ】介護職では、採用側にどんな自己PRが刺さるのか
―― 1.性格的に、自分が介護職向きであることをアピールしよう
―― 2.応募先との親和性も忘れずに伝えたい
―― 3.介護の経験がある場合も、よいPR材料に
4.【介護職の転職】フェーズ別自己PRのてびき
―― 経験者は、経験を前面に押し出してPR
―― 未経験者は熱意を積極アピールしよう
5.介護21編集部による、介護職向け自己PR文例
―― 例1「デイサービスでの経験をふまえて、老人ホームへの転職を希望」
―― 例2「親の介護をした経験を、実際の現場で生かしたい」
―― 注意!自己PRのNG例
―― 介護職転職時の自己PRづくりでよくある悩み「PR材料が自分にはない」
6.介護職への転職に向けた自己PRのネタが、ある程度まとまったら
―― 履歴書への落とし込み
―― ―― 【参考】履歴書、職務経歴書の書き方
―― 面接での伝え方
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まとめ:自己PR作りは難しくない。介護職への転職に向けて、さっそく取り組もう
自己PRとは
自己PRとは、ご自身の強みや人柄を採用担当者に伝えるアピールポイントをまとめたものです。面接や履歴書の内容においては重要な要素であり、「仕事に対してどのように取り組むのか」「職場にどう貢献できそうか」などを端的かつ具体的に表現する必要があります。
介護職への転職は、自己PRの完成度が採用可否につながる
介護職への転職では、人柄やコミュニケーション能力を重視する事業所や施設が少なくありません。
それらを見極めるために、自分の長所をいかに分かりやすく伝えられるかという「自己PR力」を重視している採用担当者も多いです。
自己PRがしっかり作り込まれていると、「この人なら安心して高齢者のケアを安心して任せられそう」「職場に馴染んでしっかりと活躍してくれそう」と思わせることができます。逆に自己PRが曖昧だと、応募者の魅力が十分に伝わらず、不採用になってしまう可能性があります。
まずは「自分をどうアピールするか」を明確にして、介護職への転職を有利に進めましょう。
どう作る?介護職への転職用自己PR
「自己PRが重要なのは分かったけど、具体的に何を書けばいいの?」と悩まれる方も多いかと思います。ここからは、自己PRのベースとなる重要な要素を解説します。これらをしっかり押さえておくと軸がブレず、より魅力的な自己PRを作れるはずです。
何を伝えたらいい?
自己PRの核心は「志望動機」と「仕事へのやる気・学習意欲」、そして「自分の長所や具体的なエピソード」です。介護職であれば、「なぜ介護の仕事に興味を持ったのか」「どのように施設や利用者に貢献したいのか」「これまでの経験から学んだことは何か」を意識的に盛り込むと良いでしょう。
たとえば、「相手の気持ちに寄り添う力」や「コミュニケーションスキル」などを具体的なエピソードとともに記載するのがおすすめです。
どんな経歴・経験が生かせる?
もちろん、介護福祉士など介護関連の資格や実務経験があればベストですが、未経験の方でも日常生活でのご家族や知人の介護経験、あるいは子育てや看病の経験は大きなアピール材料になります。
こうした身近な体験から「人のお世話をすることにやりがいや喜びを感じる」「相手の体調変化を丁寧に観察する習慣が身についた」といったエピソードを具体的に挙げると、ご自身が介護職に適性を持っていると証明できます。
【ポイントは3つ】介護職では、採用側にどんな自己PRが刺さるのか
採用担当者は多くの応募書類に目を通し、面接を行います。その中で「この人をぜひ採用したい!」と思わせるためには、以下3つのポイントを軸に自己PRをまとめるのが効果的です。これらを明確にすれば、ご自身の強みと応募先のニーズが一致していることをアピールできます。
1.性格的に、自分が介護職向きであることをアピールしよう
介護の仕事は人と密に接するため、利用者(高齢者)とのコミュニケーション能力が求められます。そこでまずは、「思いやりがある」「誰とでも話しやすい雰囲気を作れる」「チームワークを大切にする」といった性格面の長所を列挙してみましょう。
加えて、移動やレクリエーションが多い施設では「重い荷物を運べる体力がある」「スポーツ経験がある」なども意外と重要なポイントになります。細かなスキルや特技まで洗い出してみると、自分に合った介護現場が見えてくるはずです。
2.応募先との親和性も忘れずに伝えたい
「自分の長所や経験が、応募先の事業所や施設にどう貢献できるか」を具体的に考えてみましょう。採用担当者にとっては、応募者の人柄と同じくらい、「施設・事業所でちゃんと働き続けてくれそうか」「即戦力になってくれそうか」が重要です。
たとえば、職場の方針や理念に共感した理由、自宅から近いため通勤がスムーズであること、勤務シフトに柔軟に対応できることなどを挙げると、「この人はうちにとって適切な人材だな」と思わせることができます。
3.介護の経験がある場合も、よいPR材料に
過去に介護職として働いていた経験や、家族の介護をした経験があるなら、それを大いに活かしましょう。
「自宅で要介護の家族を長年サポートしていた」「ボランティアで高齢者施設のレクリエーションを手伝ったことがある」など、実体験が伴うと説得力がぐっと高まります。さらに、「利用者さんの様子を常に気にかける姿勢」「身体介助で身につけた気配り」といった要素を強調することで、熱意と実用的なスキルの両方を伝えられます。
【介護職の転職】フェーズ別自己PRのてびき
介護業界は慢性的な人材不足が続いており、未経験者でも採用の可能性が十分にあります。もちろん経験者は優遇される場合も多いですが、いずれにせよ自己PRは必須です。そこで、ここからは経験者と未経験者それぞれのケースで、どのように自己PRを考えればよいかを見ていきましょう。
経験者は、経験を前面に押し出してPR
すでに介護施設やデイサービスなどで働いていた経験がある場合は、その実績を具体的にアピールするのが効果的です。たとえば「デイサービスで2年間、入浴介助とレクリエーション企画を担当し、利用者様の参加率を◯%から◯%に引き上げました」など、数字を交えて成果を示すと説得力が増します。リーダー経験や資格取得にまつわるエピソードなども加えれば、採用側からは「即戦力として活躍してくれそう」と感じてもらいやすくなるでしょう。
未経験者は熱意を積極アピールしよう
介護職未経験の場合でも、「これまでの仕事で培ったスキルや社会人経験を介護現場でどのように活かせるか」という視点でまとめることが大切です。
たとえば、接客業をされていた方ならコミュニケーション力を、事務職の方ならスケジュール管理能力をアピールできるでしょう。また「家族の介護経験を通じて相手を思いやる姿勢が身についた」といった日常から得た学びでも充分なPR材料となります。
介護21では別記事「異業種から介護職への転職:成功に導くポイントを紹介」などでも未経験者が介護職への転職を成功させるためのコツを公開していますので、未経験者の方はぜひ参考にしてみてください。
介護21編集部による、介護職向け自己PR文例
介護21編集部では、数多くの介護現場の求人情報を取り扱うほか、実際に現場で働かれている介護職の方々から貴重なエピソードを伺っています。そうした経験を踏まえ、自己PRのサンプル例をいくつかご紹介しますので、こちらを参考に自己PRを考えてみましょう。
例1「デイサービスでの経験をふまえて、老人ホームへの転職を希望」
「私はデイサービスで2年間、入浴介助やレクリエーションの企画運営を担当してきました。特に利用者様お一人おひとりに合わせたレクリエーションを考案し、参加率を高められたことにやりがいを感じています。
今後は入居者様がより長い時間を過ごす老人ホームで、生活全般のケアを担い、お一人おひとりの日常を支える仕事をしたいと思っています。これまで培ったコミュニケーションスキルや介助技術を活かし、利用者様が安心して暮らせる環境づくりに貢献したいです。」
デイサービスでの職務経験を具体的に示したうえで、老人ホームでの活躍イメージを描いています。これによって、採用側は「これまで得た知識・技術が活かせるだろう」と判断してくれる可能性があります。
例2「親の介護をした経験を、実際の現場で生かしたい」
「私は3年前から要介護の祖母を在宅で支えてきました。最初は戸惑いや不安も多かったですが、日々のケアを通じて、相手の体調や気持ちに寄り添うことの大切さを実感しました。
相手をよく観察し、小さな変化に気づきながらケアできるのが私の強みです。実際の現場で働くとなれば、さらに専門的な知識や技術を身につける必要がありますが、これまでの家族介護の経験を活かし、利用者様やご家族の負担軽減に努めたいと思っています。」
家族介護の経験を具体的に示しつつ、専門スキルの習得意欲を示しています。特に「小さな変化に気づく力」は介護現場で重宝される要素です。
注意!自己PRのNG例
まず、例文のコピペは絶対に避けましょう。採用担当者は日々、多くの応募者の書類を見ていますので、コピペ文章は一目でバレてしまう可能性があります。
また、前職の不満や批判を自己PRに盛り込むのもNGです。「前の職場が合わなかったので…」などネガティブな理由ばかりを強調すると「うちでもすぐ辞めるのでは」と不安を与えます。自己PRはあくまで「自分がどのように役立てるか」を前向きに伝えるものだと意識しましょう。
介護職転職時の自己PRづくりでよくある悩み「PR材料が自分にはない」
この記事を読まれている方の中には、「特別な資格やボランティア経験がないからPRできることが思い浮かばない」と感じられている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、前述のように家族や身近な人のケアをした経験、あるいはまったく別業界の仕事で得たスキルであっても、介護の現場では活かせる場面は多々あります。趣味や特技が利用者様を楽しませるレクリエーションにつながったり、コミュニケーションをとる際の話題になったりすることもあり得るので、思い当たることはメモして「どのように介護に応用できるか」を考えてみてください。
介護職への転職に向けた自己PRのネタが、ある程度まとまったら
自己PRを作る過程でご自身の性格や経験を棚卸しできたら、それらをどう履歴書や面接に落とし込むかを考えましょう。特に介護職の場合、履歴書に自己PR欄を設ける事業所や施設も少なくありません。面接でも「自己PRをしてください」と言われる可能性が高いので、書類と面接の両方でスムーズに伝えられるよう準備しましょう。
履歴書への落とし込み
ご自身が書きたいPRポイントを文章としてまとめ、履歴書や職務経歴書の自己PR欄に収まるよう文量を調整します。書き出しは「私は◯◯という強みを活かして~」など簡潔にまとめると読みやすくなります。
文章作成が苦手な場合、あるいは思い浮かばない場合は、ChatGPTなどAIツールを活用して一度たたき台を作り、そこからオリジナリティを加えるのも一つの手です。
【参考】履歴書、職務経歴書の書き方
履歴書や職務経歴書の具体的な記入方法やポイントについては、過去記事「介護士・介護福祉士の履歴書と職務経歴書の書き方は?転職成功のポイント」でも詳しく解説しています。自己PRの書き方に悩んだら、そちらも併せてご覧ください。
面接での伝え方
面接で自己PRを求められたときは、履歴書に書いた内容をベースにご自身の言葉で表現しましょう。その際、表情やトーンも大切です。介護職はコミュニケーション能力や表情の豊かさが求められる場面が多いので、ハキハキと明るく伝えるだけでも印象は大きく変わります。
笑顔でゆっくり話すことを意識して、聞き手が理解しやすい自己PRを心がけましょう。
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自己PRの作り方を押さえたら、実際に求人への応募を検討してみましょう。すでに候補の施設や事業所がある方はもちろん、応募先が定まっていない方は複数の求人を比較してみて積極的に応募することが大切です。応募や面接の数を増やすことで、自己PRのブラッシュアップが進み、ご自身にぴったりの職場が見つけやすくなります。
介護21では、介護職の求人も多数掲載しています。各施設の特徴や働き方の違い、先輩職員の声など、応募前に皆さんが気になる情報が充実しているので、ぜひチェックしてみてください。きっと転職活動の役に立つと確信しています。
まとめ:自己PR作りは難しくない。介護職への転職に向けて、さっそく取り組もう
自己PRと聞くと、なんだか考えるのが大変そうに思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、コツを押さえれば決して難しくありません。ご自身の性格や経験を掘り起こし、それらがどのように介護現場で役立つかを考え、応募先の事業所や施設が求める人物像とリンクさせることがポイントです。
自己PRがしっかりと作れれば、採用担当者の印象に残りやすくなり、転職成功の確率も高まります。ぜひ今回ご紹介したヒントや文例を参考に、自分だけのオリジナルな、魅力あふれる自己PRを完成させましょう。

介護21コラム記事監修者
株式会社アドバン
人材採用サポート・Web事業・印刷物制作を中心とする事業を展開する株式会社アドバンを1991年に設立。人材採用サポートの中でも、医療・介護業界に特化する専門求人サイト『医療21』『介護21』を運営。リアルな求人情報を届け、人材紹介ではない”ベストマッチングの場”を提供している。