2023年12月22日
【転活4】介護職(介護士・介護福祉士)の転職成功のカギ!履歴書と職務経歴書の書き方
介護の職場は、施設介護、訪問介護、デイサービスなどさまざまな施設形態があります。介護の経験を積む上で、他の介護施設で学びたい、キャリアアップしたいという思いで転職を考える方も少なくありません。介護業界で転職する際にカギとなるのが、履歴書や職務経歴書の書き方です。自身の価値や実績をPRする方法としてとても有効です。
そこで今回は、介護職の履歴書・職務経歴書の基本の書き方やポイントをご紹介します。
―― 自分の長所・短所を見つめ直す
―― 今までの介護の職歴を整理する
―― 応募先の施設の下調べを行う
2.履歴書・職務経歴書の書き方
―― 履歴書作成のポイント
―― 職務経歴書作成のポイント
3.パターン別の志望動機・転職理由の書き方
―― 資格取得を目指す介護経験者
―― 一般職から介護職を目指す未経験者
4.採用担当者が重視するポイント
―― 職務経歴書が不要な施設も
5.まとめ
1.履歴書・職務経歴書を書く前に
まず、履歴書・職務経歴書を書き始める前に整理しておくことが3つあります。
自分の長所・短所を見つめ直す
履歴書・職務経歴書には自身の長所や短所を記載する場所があります。あらかじめ書く前に見つめ直し、短所はポジティブな表現で記載しましょう。
今までの介護の職歴を整理する
介護の仕事に就いていた期間が長ければ長いほど、自身が何をやってきたかが見えづらくなっています。履歴書や職務経歴書では採用担当者にわかりやすく自分をアピールしなければならないため、今までどのようなことをやってきたのか、整理しておくと履歴書・職務経歴書が書きやすくなります。
応募先の施設の下調べを行う
応募先の施設情報はきちんと下調べしておくのが鉄則です。施設の特徴や地域との関係、自身の介護歴と重なるところがあるなど、さまざまな視点から施設の情報を把握しましょう。
2.履歴書・職務経歴書の書き方
履歴書作成のポイント
ケアマネージャーやケアワーカーなどの介護職の求人は、他の職種と比較しても選択肢が多く、応募者に有利といえますが、条件の良い求人では採用基準が厳しかったり、応募人数が多かったりして競争率が高くなることがあります。希望の職場に就職するためにも正しい履歴書の書き方を押さえておきましょう。
最近では、パソコンで履歴書を作成する方も増えてきていますが、手書きの履歴書の方が好まれるケースが多いです。また書き損じてしまった場合は、修正テープや修正液を使わず、新しい履歴書に書き直しましょう。手書きの場合は、文字を丁寧に書くことも重要です。採用者は、文字のきれいさよりも「文字の書き方」を重視していることが多いため、雑な書き方や誤字脱字は面接の前からマイナスな印象を与えてしまいます。
職務経歴書作成のポイント
職務経歴書は、履歴書では伝わらない自分の「能力」と「経歴」をアピールします。
実績やその結果を生み出した要因は何かなど、施設に対してアピールする部分には具体的な数字や達成率などを記載するとより採用者に伝わります。注意する点は、介護職と一言で済ませるのではなく、施設の規模や自身の立場や担当などを丁寧に書きましょう。
3.パターン別の志望動機・転職理由の書き方
志望動機や転職理由では、応募先への興味魅力自身のキャリアアップイメージを明確に伝える必要があります。ここでは、パターン別の志望動機・転職理由・自己PRの例をご紹介します。
資格取得を目指す介護経験者
例/今まで、認知症の方の対応業務を行い、介護職員の業務の難しさ痛感しましたが、それと同時にやりがいを感じ、介護業界で活躍していきたいという気持ちが強くなりました。数ある職種の中、前職で経験した生活相談員の補助業務を通して、現場での直接的な支援ではなく利用者様やそのご家族の思いを支援していくソーシャルワーカーの仕事を目指したいと思い、資格取得をしてまいりました。今の職場は資格が取れてもなりたい職業に就くことが難しく、最終目標の社会福祉士になるために資格取得を目指しながら働ける貴社に魅力を感じ応募しました。
一般職から介護職を目指す未経験者
例/父親の介護を経験したことで介護の仕事に興味を持ちました。父親に介護が必要となったとき、初めての介護で右も左もわからず戸惑いがある中、介護職員の方やケアマネージャーの方に助けていただきました。その際に、介護の仕事はとても価値のある仕事だと思い、自分自身のその一員として働きたいと考えていたところ、未経験でも指導していただける環境が整っている御社を見つけ、また御社の目指す介護にも強く共感をし、志望いたしました。一般職で培ったさまざまな経験を介護の仕事にも活かして行きたいと思います。
4.採用担当者が重視するポイント
書類選考の部分では、誤字脱字や二重線・修正ペンの有無などです。空欄や日付の記載漏れといったうっかりミスは選考通過率が下がる恐れがあるので十分注意しましょう。また中途募集の場合は即戦力がほしいと思っています。そのため職歴や職務経歴書に記載してある施設でどのような担当をしていたのか、細かく確認します。また、国家資格取得者は優遇される職場も多いため、仕事に活かせる資格は記載しておくと良いでしょう。
職務経歴書が不要な施設も
施設によっては職務経歴書の提出を求められないこともあります。ただし、面接では前職や今までの経歴や実績を細かに質問されることが多いです。自身の経歴や実績を整理するためにも作成していて損はないでしょう。
5.まとめ
今回は、介護職の履歴書・経歴書の書き方を紹介しました。
履歴書や職務経歴書は、応募先とのファーストコンタクトに当たります。介護業界は一般企業に比べ書類選考ではなく「お会いしてから採用の有無を決める」ということが多いですが、履歴書や職務経歴書で自分をアピールしておくことは大切です。また、履歴書や職務経歴書を作成することによって自身が伝えたいことやアピールしたい事項が明確になりやすく、面接に進んだ際の自己アピールもスムーズに行えます。自分を見つめるきっかけにもなるため、自身の新しい一面や長所短所を改めて認識することができますよ。
介護21コラム記事監修者
株式会社アドバン
人材採用サポート・Web事業・印刷物制作を中心とする事業を展開する株式会社アドバンを1991年に設立。人材採用サポートの中でも、医療・介護業界に特化する専門求人サイト『医療21』『介護21』を運営。リアルな求人情報を届け、人材紹介ではない”ベストマッチングの場”を提供している。